母国語で話すことで救われた!
そこで同郷の女性に会ったことが、事態にポジティブな変化をもたらしました。Bさんより少し年上で、やはり国際結婚しているその女性とは、故郷のことや日本での苦労話など共通の話題が多かったのでしょう。ご主人は、母国語で大いにしゃべり、笑ったり泣いたりの感情を見せるBさんを、久しぶりに見たのです。
“初めての友達”となったその女性は、日本に住む同郷の女性たちのネットワークをもっており、さっそくBさんも仲間に入りました。
それからというもの、定期的にその友人やネットワークの人たちに会うために、Bさんは1人で外出できるようになりました。そして、母国語で思い切り話したり、愚痴をこぼしたりすることで、どんどん変わっていったのです。ネットワークの人たちから、自国の食材を入手できるお店の情報をもらって、夫の家族や親戚の人たちに自国のお料理をふるまうこともありました。
こうして少しずつコミュニケーションがとれるようになると、自信が出てきたのか、自分から積極的に日本語で話すようにもなりました。
Bさんの変化にご主人は“日本に住むからといって、日本語で話すことや日本の文化になじむことだけを強要してはいけない”ということを痛感したと言います。母国語で話すことの大切さが分かり、これからもそういう機会をできるだけ持たせてあげたいと考えているそうです。
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