
聞いた話である。
愛と恋の違いについて、「愛は上に心があるが、恋は下に心がある(漢字のつくりの上で)。つまり恋は下心なのだ」という冗談みたいな話がある。
それなりによくできた話ではあるから、油断すると納得してしまいそうになるが、はたしてそうだろうか。
私が思う恋とはもっとプラトニックなもので、ゲスな下心はほとんどない。
もちろん愛にも下心は存在しない。下心が存在しないからこその愛だからである。
つまり、愛にも恋にも下心は存在しないのである。
しかし、しかしである。愛を語ろうとする瞬間に下心は生まれる。愛の言葉で包もうとしているそれがまさに下心だからである。
だから、愛は信じても愛を語る奴は信じるな。
ただし恋は語れ。大いに語るべきである。
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