要旨
井上靖氏は小説家であるが、本質的には詩人であるとよく言われている。 実に、小説家であるか、それとも詩人であるか、本稿では、井上氏の歴史小説の特徴をめぐって、考察してみた。ここでは、以下の四つの点によって考察した。
一、 歴史の流れの中に、人間性を書いている
二、 絵画的な象徴性
三、 悲哀感と客観性
四、 スタイル形成の原因
本稿ではこの四つの点を中心に取り上げ、氏の歴史小説から、詩的特徴を始め、井上氏の歴史小説には、客観的事実を忠実に記録するだけでは満足せず、人間心理の裏側に入りこむことによって、歴史動かす精神のエネルギのようなものを捉えようとする
井上靖氏は小説家であるが、本質的には詩人であるとよく言われている。 実に、小説家であるか、それとも詩人であるか、本稿では、井上氏の歴史小説の特徴をめぐって、考察してみた。ここでは、以下の四つの点によって考察した。
一、 歴史の流れの中に、人間性を書いている
二、 絵画的な象徴性
三、 悲哀感と客観性
四、 スタイル形成の原因
本稿ではこの四つの点を中心に取り上げ、氏の歴史小説から、詩的特徴を始め、井上氏の歴史小説には、客観的事実を忠実に記録するだけでは満足せず、人間心理の裏側に入りこむことによって、歴史動かす精神のエネルギのようなものを捉えようとする