
| [gozen](ごぜん) 発売日:2002/12/11 品番:KICS-40008 価格:¥3,150(Tax-In) 第一幕「妖しの光」(あやしのひかり) 第二幕「諷説」(ふうせつ) 第三幕「異邦境」(いほうきょう) 第四幕「鬼戦」(きせん) 第五幕「秘慥」(ひぞう) 第六幕「幻憶」(げんおく) 第七幕「骸の砦」(むくろのとりで) 第八幕「悲恋鬼談」(ひれんきだん) 第九幕「命」(みこと) 第十幕「終焉の季節」(しゅうえんのきせつ) |

★妖しの光
異形の音が徘徊する世に 天を切り裂いて行く
光は何処へと導く
吹き荒ぶ疾風はその 鼓動を締め付け
悲鳴さえ零す隙を許さずに
光は何処へと導く 軌跡は遠く鈴鹿の山へ
眼を覆う滴るような 輝き眩く
瞳孔を舐め廻して黄泉路へと
光は何処へと導く 光は冥府へと手招く
軌跡は遠く鈴鹿の山へ
★諷説
霧は幾つもの手を伸ばし 迷い香を放ち微笑みかける
見知らぬ力に惑わされ心が身体と離れてく
求める者はその陰さえ映さずに
時は唯無情に過ぎて 真実をまた遠ざける
足許を照らす灯さえ 貌を変えては行く手を阻む
見知らぬ力に惑わされ心が身体と離れてく
求める者はその陰さえ映さずに
時は唯無情に過ぎて 真実をまた遠ざける
強く掌を合わせ祈る姿に語りかける 風に 揺れて
時は唯無情に過ぎて 真実をまた遠ざける
時は唯無情に過ぎて 絶望をまた近付ける
風に 揺れて
★異邦境
ふいに現る細道駆ければ眼に広がるのは艶やかな
息を呑む程眼の眩む程に犇めくは崑崙の絵図
金や銀やの七宝象り春夏秋冬顕わして
威嚇を向ける獣の類いは眉間に角を携え
行かば消えて退けば出ずる白く誇る御殿は
まるで空に浮かぶ蜃気楼
行かば消えて退けば出ずる白く誇る御殿は
妖し故に陰も映さず今こそ鍵を壊し進まん
光よ再び集え 此の身を熱く袞らせ
総ての悪しき隠共 この手で滅ぼし給う
血を溜めた様な庭池に架かる彎曲に橋飛び越えて
見上げる程の門をかい潜り篳篥の音を手繰り寄せ
行かば消えて退けば出ずる白く誇る御殿は
まるで空に浮かぶ蜃気楼
行かば消えて退けば出ずる白く誇る御殿は
妖し故に陰も映さず今こそ鍵を壊し進まん
光よ再び集え 此の身を熱く袞らせ
総ての悪しき隠共 この手で滅ぼし給う
神世の力を秘めて 三種の神器忍ばせ
伐うべき鬼の砦に 未来はこの掌に
★鬼戦
躙りと寄る足音に辺りの物は震え身構えて
爛と輝く月も雲の衣に隠れ目を臥せる
闇は拡がり続け雷はおどろしく美しく
蒼白な輪郭を浮き彫りにして恐れをまた奮わせる
振り翳す刃から飛び散る火の粉は空中を舞い怒号は
大地揺らし地響きを幾重にも募らせる
二つの紅いそれは閉じる事無く揺らぐ事も無く
幽かに開く紅は嘲り嗤う様にその口許を歪めて
鈴の鳴る様な聲で抑揚も掴ませず騙りだす
この躯刻み滅ぼしたくば 人の世を棄てて鬼と成り狂え
美麗に纏う十二単から覘く片鱗は鉛色
この躯刻み滅ぼしたくば 人の世を棄てて鬼と成り狂え
造られた鼓動知らぬ妾に 血の廻る其方歯車を止めて
★秘慥
機声
機声
陰と陽と掻き混ぜ 影と光り紡がせ
愛を持たぬ者は 夢も観る事無く
愛を知らなければ 夢は遂がれて
機声
陰と陽と掻き混ぜ 影と光り紡がせ
愛を持たぬ者は 夢も観る事無く
愛を知らなければ 夢は遂がれて
成れの果てに待つは 無惨たる伽楽汰
神に疎まれて鬼と生りえず
★幻憶
そっと瞳を閉じれば滲む贖罪の雫 空に身を翳せば薄く浮かぶ記憶
あの草木の様に大地に根を伸ばし 雨を受け止める心が唯欲しかった
擦る匂いと飛び交う声 置き去りにされたこの身抱いて
そっと瞳を閉じれば滲む贖罪の雫 空に身を翳せば薄く浮かぶ記憶
痛みさえ受けぬ堅いこの躯は 土に還る日をこの木に委ね朽ち行く
最期に知ったこの想いは 其方へと届く羽を持たず
そっと瞳を閉じれば滲む贖罪の雫 空に身を翳せば薄く浮かぶ記憶
きつく抱き寄せても伝う温もりを知らず 髪を撫でられても瞑る瞳紅く
何もかもが白と黒に鎖され 命運ぶ風に晒され
★骸の砦
悪路辿り昂り背負い 死出の旅路邪気蹴り散らし進む
剣と鉾と骸の柩 内に秘めた憐れみ抱き
行きはよいよい帰りは恐い 鍔を握り気を磨ぎ澄ます
伐てや伐てや其の頚撥ねん
五感を頼りに 韻を掬ばせて
面賦せて片膝起てて闇に融けた魂の眼は
行きはよいよい帰らせはせぬ 詞無くてもそれを伝える
我が身が朽ちて動かねど 怨みの念いは果たさん
伐てや伐てや其の頚撥ねん
★悲恋鬼談
霧雨の衣優しく包む 錆行く躯優しく包む
凍てつく背中壊れる程に 悴かむ此の手を溶かす程
哭き濡れても届かない 遥か遠く
呼び掛けても還らない 瞳伏せて
哭き濡れても届かない 遥か遠く
呼び掛けても還らない 瞳伏せて
想いは空に瞬いて 今宵の月までそっと慰める
哭き濡れても届かない 遥か遠く
呼び掛けても還らない 瞳伏せて
限りの無い悲しみは 何処へ向かう
拭い切れぬ愛しさは 何処へ向かう
★命
時は流れずに光を遮ったままで
呟きは降りつもり季節を閉ざして
闇に手を引かれ去り行く姿はまるで
木漏れ日ののそれに似た眩しさの中に
悲しみに暮れては我を忘れ 大地駆ける
風の様に この心は其方へ
想い馳せたままに 運命紡ぐままに
愛溢れる此の腕で強く強く抱き寄せ
憂い 纏い
霧に包まれた黄泉路に吐息を吹きつけ
限りあるこの命確かめる様に浮かべ
刹なさも寂しさもこの手に受け止めて
廻るめく世界で 夢の舞う世界で
かけがえの無い其方を強く強く抱き寄せ… 想い馳せるままに
運命紡ぐままに 愛溢れる此の腕で強く強く抱き寄せ
★終焉の季節
嗚呼・・・運命の淵を彷徨った
嗚呼・・・傷みさえ何故か微笑ましく
嗚呼・・・歯車に支配されていた
嗚呼・・・あの頃も不思議と懐かしい
吹かないで葉を揺らす風 行かないで大地を飾る紅葉
唯今は廻り行くこの日々を数え暖かな胸に抱いて
せめて終り告げる雪が掌を濡らすまで この命が果てるまで
嗚呼・・・人は何故生まれ傷付いて
嗚呼・・・人は何故儚さを愛せる
吹かないで葉を揺らす風 行かないで大地を飾る紅葉
唯今は悲しみも刹なさも哀れみも憎しみも全てを棄てて
吹かないで葉を揺らす風 行かないで大地を飾る紅葉
唯今は廻り行くこの日々を数え暖かな胸に抱いて
せめて終り告げる雪が掌を濡らすまで この命が果てるまで
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